
最近、カフェや移動中にパソコンを開いて仕事をすることが増えました。 そんな時にいつもお世話になっているのが、スマホのテザリングと、デスクトップ版のGoogleドライブです。
クラウド上のファイルを、まるでパソコンの中にある普通のファイルと同じようにサクサク扱えるので、本当に手放せないツールになっています。
ただ、先日ちょっとした「落とし穴」にハマりそうになりまして……。
それは、「テザリングで繋いでいるときに、Googleドライブ内の大きなファイルを移動させると、モバイル通信量をものすごく消費してしまう」という仕様です。
「同じGoogleドライブ(クラウド)の中での移動なんだから、通信なんてほとんど発生しないでしょ?」
と、以前の私は呑気に考えていたのですが、実はデスクトップ版アプリの裏側の仕組みを知ると、全然そんなことはありませんでした。
今回は、なぜ移動だけで通信量が増えてしまうのか、その理由と、私が実践している対策について少し整理して書いてみようと思います。
なぜ「フォルダ間の移動」なのに通信量が発生するのか
結論から言うと、デスクトップ版Googleドライブは、画面上では単にファイルを別のフォルダへ「移動」させただけに見えても、裏では律儀にデータのダウンロードと再アップロードを行っているケースがあるようです。
特に、デフォルト設定の「ストリーミング」モード(ファイルの実体はクラウドに置き、必要な時だけアクセスするモード)の時にこれが起きやすいみたいですね。
例えば、10GBの動画ファイルを別のフォルダに移したとします。 するとアプリは、裏側でその10GBのデータを一度パソコンにダウンロードし、それから移動先のフォルダへと再度アップロードし直す……という挙動をすることがあります。
つまり、最悪の場合、移動させたファイルサイズの最大2倍近い通信量が、テザリング経由で消費されてしまうわけです。これはちょっと無視できない量ですよね。
特に「マイ ドライブ」から「共有ドライブ」へ移動させる時などは、ほぼ確実にこのダウンロード&アップロードが発生すると思った方が良さそうです。
【さらに注意】別のPCで整理した場合でも、油断できない
「じゃあ、自宅の固定Wi-Fiに繋がったメインPCで綺麗にフォルダを整理しておけば、外で使うモバイルPCは安全だよね」
そう思って、先日自宅で大容量ファイルの整理を済ませておいたんです。 そして翌日、外でモバイルPCを立ち上げ、テザリングに繋ぎました。
……実は、これでも通信量はかなり持っていかれます。
なぜなら、モバイルPC側からすると「クラウド側の状態が、自分が知らない間にガラッと変わっている」状態だからです。 PCを起動してGoogleドライブアプリが立ち上がった瞬間、クラウドの最新状態に追いつこうとして、一斉に「同期通信」が始まってしまいます。
ストリーミングモードの場合: 「どのファイルがどこに消えて、どこに現れたか」というフォルダ構造の情報(メタデータ)の更新が走ります。ファイル数が多いと、これのインデックス更新だけで数百MB単位の通信になることも。
ミラーリングモードの場合: (ファイルをPC内にも常時保存する設定の場合)古い場所のファイルを削除し、新しい場所にファイルを丸ごと再ダウンロードしようとするため、ギガが一瞬で溶けてしまいます。
別PCで整理したからといって、モバイルPC側が静かにしていてくれるわけではないのが、少し厄介なところですね。
テザリングの通信量を守るために、やっている対策
この仕様に気づいてから、私はテザリング環境でGoogleドライブを扱う際、いくつかルールを決めて対策するようになりました。
対策1:大きなファイルの移動は、絶対に「ブラウザ版」で行う
これが一番確実で、通信量をほぼゼロに抑えられる方法です。 デスクトップのフォルダで動かすのではなく、Google ChromeなどのブラウザでGoogleドライブ( https://drive.google.com/ )を開き、その画面上でフォルダを移動させます。
ブラウザ上の操作は、Googleのサーバー内部だけで処理が完結するため、パソコンとクラウドの間でファイル本体の送受信が発生しません。消費する通信量は、画面を読み込むための数MB程度で済みます。
対策2:テザリングに繋ぐ前に、同期を「一時停止」する
別のPCで大量にファイルを整理した翌日などは、モバイルPCをネットに繋ぐ前に先手を打ちます。
まず、スマホのテザリングをオフにした状態(ネット未接続)でモバイルPCを起動する。
Googleドライブアプリが起動したら、タスクバーやメニューバーのアイコンをクリック。
歯車マークから「同期を一時停止」にする。
それからテザリングに接続して、他の作業を始める。
これをしておけば、外での作業中に勝手に大容量の同期が始まるのを防げます。同期の再開は、自宅に戻ってからゆっくりやれば大丈夫です。
対策3:Windowsの「従量制課金接続」をオンにする(Windowsの場合)
Windowsを使っている場合は、テザリング先のWi-Fi設定で「従量制課金接続」をオンにしています。 これを設定しておくと、OS側が「今は通信量を節約すべき環境だな」と判断して、Googleドライブなどのバックグラウンド同期を自動で優しく抑制してくれます。
対策4:自動起動をオフにして、手動で付き合う
いっそのこと、PC起動時にGoogleドライブが勝手に立ち上がらないように設定してしまうのも手です。 アプリの設定から「システム起動時にGoogleドライブを起動する」のチェックを外しておけば、Wi-Fi環境が良いときだけ自分でアプリを起動して同期させる、というコントロールが可能になります。
まとめ
デスクトップ版Googleドライブは本当に便利ですが、その「いつでも最新に保ってくれる」という親切な仕組みが、テザリング環境では少し裏目に出てしまうことがあります。
「大きな移動はブラウザ版でやる」 「外で起動するときは、先に同期を一時停止にする」
この2つを意識するだけでも、出先で「あれ、気がついたらスマホが通信制限になってる……」という悲劇はかなり防げるようになりました。
ノマドワークのお供に、少しでも参考になれば幸いです。
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