作りたい物をCADとかで作成した後、いよいよ出力です。
そのためにはスライサーというソフトが必要となります。
普通、パソコンで文章書いたり絵を描いたりして紙にプリントアウトする時には作成したソフトから印刷の命令を出して印刷できるのだけど、3Dプリンターの場合は通常、出力のための専用ソフトを使って3Dプリンターに印刷の命令を出します。
文章とか絵は直接プリントアウト
3Dプリンター出力の場合は間にひと手間かかるんだ
まだ3Dプリンターがそんなに普及していない時代から3DCADは広く使われていましたが、3DCADソフトには後から出てきた3Dプリンター出力させる機能が付いていないというのがひと手間かかる理由。それでも最近は3DCADソフトに3Dプリンター出力機能が備わっているのもあります。
Fusion 360は備わっているけど、厳密には連携(Fusion 360からスライサーソフトを呼び出しているイメージ)していると言った方がよいかな?
スライサーソフトは3Dプリンターに備わっているのもあれば、フリーソフトもあります。通常、以前紹介したようなCR-10Sや小型3Dプリンターユーザーならばフリーソフトをネットからダウンロードして使用します。
高額な3Dプリンターならば付属していて、その3Dプリンターの特性に合わせた使用になっているので使いやすいです・・・と高額な3Dプリンターを販売する会社は言うと思いますが、個人的にはフリーソフトの出来が良いのでフリーソフトで良いと思っています。フリーソフトの出力できるファイル形式が高額な3Dプリンターに対応していれば付属のスライサーソフトを使用しなくても出力できます。まぁ、なんと言ってもフリーソフトは設定を細かく変えられるしコードも書き換えられるのがこちらとしては助かりますね。
ここではフリーのスライサーソフトとしてCuraとRepetier-hostを紹介します。特にこの2つが絶対良いという訳では無く、たまたまはじめに使ったのがこの2つで特に不満無く使えているだけです。
フリーのスライサーソフトは沢山あるので自分に合ったソフトを選ぶと良いよ
自分が2つのソフトを使っているのは3Dプリンターを2台持っているからです。別に出力時に出力先をどちらかの3Dプリンターを選べば良いだけだけど、それが面倒なのでこの3Dプリンターはこのスライサーソフト、あのプリンターはあのスライサーソフトという形にしているだけです(汗)。
Curaのダウンロードからインストール、初期設定まで
Download for freeからダウンロード
目的を選択。I don’t want to share nay information以外選択すると後にアンケート記入が必要となります。面倒くさければI don’t ~を選べば良い。それを選んでも特に支障はないので。
ダウンロードしたファイルはインストーラーなので次々クリックしてインストールしていってください。
コンポーネントはオススメのままで良いと思います。
なんかこの後、エラーメッセージがたくさん(20~30個)でたけど、たぶん無視して大丈夫。普通は出ない。たぶんこのページ用に一度アンイストールして再度インストールする時にアンイストールが終わってないままインストールしようとしたから出たと思います。もう一度落ち着いてやったらエラーメッセージ出なかったので(笑)。
agreeして使用するプリンターを選択してください。
CuraがいいところははじめにCR-10Sが選べるところ。
プリンターを選択すれば造形サイズを自動的に設定してくれます。
言語を日本語にしたければConfigureから日本語を選択してください。
ソフトを一度閉じて、再度開けば日本語になっています。
Repetier-Hostのダウンロードからインストール、初期設定まで
Repetier-Hostのダウンロードサイトを新しいタブで開く
寄付したい人は通貨を選んで進む。無料で使いたい場合は左下のDownload without donationをクリック
使用しているOSを選択
ダウンロードしたらインストーラーをダブルクリックしてインストールしていってください。
都度、インストールの確認ウィンドウが出ますが、OKをひたすらクリックしていって問題ないです。
インストール完了したらRepetier-Hostが立ち上がるのでプライバシーポリシー受け入れれば使用できるようになります。
たぶん、デフォルトでは以下のように勝手にモデルが入っています。これは無視して大丈夫です。
Repetier-HostはCuraと違ってプリンター名を選択できないので、まずは自分のプリンターの造形サイズを入力します。
Printer SettingsからPrinter Shapeのタブで造形サイズ入力してください。具体的にはX Max, Y Max, Printer Area WidthとDepthとHeightを入力します。CR-10Sは300×300×400mmなので以下のように設定しました。
設定すると造形エリアが変わっていることが画面上からもわかります。
以上で初期設定は完了です。
もうこれで直ぐに印刷できます。
紙へのプリントアウトと同様に3Dプリンターも出力の詳細設定が出来るので、次回はそれぞれのスライサーソフトの入力項目の詳細を説明します。
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