点滅するポジションランプ(LED電球)

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バックカメラに映る最近の車のポジションランプって見たことある?
別にバックカメラでなくてもドライブレコーダーの映像とかで対向車や後続車のポジションランプが映ることあるじゃん?あぁ、信号でも良いや。

テスラ乗っている時は常時バックカメラの映像をディスプレイに映している。そうするとポジションランプがチカチカ点滅していることに気付く。肉眼で見ると点滅ではなく点灯なんだけど。

レクサスの車にこの点滅するポジションランプが多いような気がする。今日映ったのはメルセデスだったけど。中には点滅しないポジションランプを持つ車もあるよね。何となくLEDの仕組みは知っていたから何でこうなるのか予想はしていたんだけど、ちゃんと調べると自分の予想は間違っていた。

正しく説明すると点灯方式の違いによって点滅しているように見えるか点灯しているように見えるかが変わるらしい。
LEDには2つの点灯方式があって、それはダイナミック点灯(またはパルス点灯やディヒューティ点灯とも言う)とスタティック点灯
それぞれ長所短所があって、車を作る上での担当者の考えによって決まっていると思う。

それぞれの長所短所は以下の通り。

名称

点灯方式

長所

短所

メモ

ダイナミック点灯

一定の周波数で高速に点滅させる

常に電流を流していないので省エネ
LEDの稼働時間がスタティック方式より短いので寿命が長い

回路が複雑になる
LED信号だとドライブレコーダーに映らないことがある(←結構需要)

こっちをポジションランプとして採用している車をモニターやドライブレコーダー越しで見ると点滅しているように見える

スタティック点灯

常に電流を流し続けて点灯させたままにする

点滅させていないのでちらつきは発生せず、それによるストレスがない
回路が簡単

消費電力が高くなってしまう

LEDは従来の豆電球と比べて遥かに省電力なのでもうこっちに統一していいんじゃない?と個人的には思う。
電流が安定しないとこっちでも点滅(ちらつき)は起きる

 

んで、なんで肉眼では点灯なのにディスプレイで見ると点滅かというと、カメラの性能によることが原因。もうちょっと詳しく言うとカメラのフレームレート

カメラは簡単に言うと高速でシャッターを切って写真をつなげて動画にしているのが原理。この高速でっていうところがポイント。LEDの点滅の速度とカメラのシャッターを切る間隔(フレームレート)に差があったり、タイミングがずれるとモニター越しには点灯が点滅に見える。

図にするとわかりやすいかな。
カメラのフレームレートがLEDの点滅より小さい(シャッターを切る間隔が長い)場合は下図のようにディスプレイには飛び飛びで表示される。

 

このLEDの点滅を無くしたければ、ポジションランプをスタティック方式にする方法があるんだけど、これって相手にお願いしないとできないので自分で出来ることとしてはカメラの性能を上げる(フレームレートの高いカメラに置き換える)こと。

ただ、LEDの点滅間隔=カメラのフレームレートでは解決しない。正確には運が良ければ解決する。これも図で説明すると下図のようにたとえLEDの点滅と同じフレームレートでもタイミングがずれると下手したら全く映らなくなる。


なので一番はフレームレートの高いカメラに置き換えるのがベスト。これなら下図のように写真を沢山撮ってつなげるのでモニターに映るLEDは点滅していないように見える。

ただ、現実問題としてカメラの性能アップは高価になるから、ドライブレコーダーとかのLED信号機対策として微妙にフレームレートをずらしているみたい。27.5fps(Frames Per Second)とか29fpsとかのカメラ性能を持ったドライブレコーダーはLED信号機対策として販売されている。点滅はするけど消灯はしないという苦肉の策だけどコストとかの現実性を考えるとこれがドライブレコーダーの普及のためにはベストかな?

ドライブレコーダーを購入する際には参考にして。

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