CR-10Sの紹介の時に1000万円の3Dプリンターの存在価値を疑うと言ってしまったのでその比較。民生用はいろいろと有りすぎるので所有しているCR-10Sを選択した。会社で1000万円の3Dプリンター使っているし、CR-10Sも10kg分くらい出力しているのでそれなりに自分は使いこなしていると思っている。
個人的に優位だと思っている方には文字に背景色を付けている。差がないと思っている箇所は背景色無し。
| 分類 |
民生用 |
業務用 |
| イメージ写真 |
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| 製品例 |
CR-10S |
Stratasys F370 |
| 価格 |
5~6万円 |
500~1000万円(オプション依存) |
| 造形エリア |
300 x 300 x 400 mm |
355 x 254 x 355 mm |
| 機器サイズ |
650 x 540 x 290 mm, 10kg |
864 x 711 x 1626 mm, 230kg |
| 本体デザイン |
☓ (無骨) |
◎
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| 対応フィラメント |
1.75mm径ならほぼ全てのメーカーに対応 |
メーカー純正品指定 |
| 造形精度(分解能) |
±0.1 mm |
±0.2 mm |
| 積層ピッチ |
0.06 mm |
0.127 mm |
| エンクロージャーの有無 |
☓ 必要なら自作 |
◯
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| オートレベリング |
☓ 必要なら自力でカスタマイズ |
◯
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| 作動音 |
うるさい |
静か(稼働時公称46dB) |
| 印刷速度 |
50 ~ 100 mm/s |
50 ~ 100 mm/s |
| 印刷ソフト |
様々なフリーソフト可能 |
付属専用ソフト |
| 本体機器対応言語 |
日本語非対応 |
日本語対応 |
| ネットワークによる操作や監視 |
☓ |
◯ |
| 組み立て |
未組立 |
組み立て済み(厳密にはメーカーのサービスマンが組み立てる) |
| メーカーサポート |
△ 日本の代理店で購入すれば日本人が対応、中国語、英語ができれば製造者に問い合わせ可能 |
◯ 日本人が対応 |
| デュアルエクストルーダーの有無と水溶性フィラメントによるサポート造形の使用可否 |
☓ |
◯ |
| 機器のカスタマイズ(アップグレード)の可否 |
◎ ハード、ソフトともにカスタマイズ可能 |
△ メーカーが用意済みオプション |
| メンテンス性 |
◎ 壊れたら部品単位で購入できる、構造が簡素 |
△ 自力では限界がある |
| 情報収集 |
世界中にユーザーがいて、各種コミュニティも多い |
法人ユーザーが基本なので閉鎖的 |
もし、会社でFDMの3Dプリンターを買うってなったら民生用のを選ぶと思う。1000万円のうち990万円の経費削減になるしランニングコストや修理代なども今後あまりかからないと思う(熟知した人がいればですが)。
業務用で勝っている箇所も民生用で吟味して選べば安く抑えられる。
例えば同じCreality3Dから販売されているCreality3D CR – X ならばフィラメントを2色使えるので水溶性フィラメントが同時に使えてサポート材を造形後水で溶かすことが出来る。

https://www.gearbest.com/3d-printers-3d-printer-kits/pp_009380057316.html?lkid=19883594
エンクロージャーは自作かな?一応エンクロージャー付きのモデルもあるが2色フィラメントとエンクロージャ付きとなるとまだ民生用では無いかも。
ん~、デュアルエクストルーダー&エンクロージャー付、ネットワーク管理・操作、オートレベリングとか全部込みはまだ民生用で見つかってないけど、だからといって1000万円のは選べない。ある程度割り切るか、各種用途など割り切って数台持ってやった方が値段も設置スペースとしても良いでしょ。
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